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玄関で出会った香りから始まる、老舗・松栄堂への訪問
京都の夏。じりじりと照りつける日差しの中、中京区にあるお香の老舗「松栄堂」へと向かいました。
通りから敷地内へ入ると、そこには街の賑やかさからふっと守られたような、ほんの小さな、けれど落ち着いた空間が広がっています。その静かなアプローチに佇むお地蔵様の香炉からは、すでに優しく豊かな香りが漂っていました。
お店の扉を開ける前から私たちを迎えてくれたのは、洗練された中に、やさしい甘さが溶け込む心地よい香り。一瞬にして外の暑さを忘れ、心がすっとほどけていくような感覚に包まれながら、現代的な自動ドアから一歩中へ進みました。
広々とした店内には、色とりどりのお香や美しく設えられたディスプレイが並び、多くのお客さまが思い思いに香りを愉しまれています。
「さっきの外の香り、一体何というお香なんだろう?」
そんなワクワクした気持ちを胸に、今回は本日7月15日に発売を迎えた新作〈ささや〉について、店員さんに詳しくお話を伺いながら、私とIchiyoが香りを体験して感じた魅力をたっぷりとご紹介します。

知っておきたい御香の基礎知識。香木と太さが生み出す香りの世界
本格的にお香やお線香を選ぶ前に、店員さんに教えていただいた「御香の基本」を少しだけご紹介します。これを知っているだけで、お香選びがぐっと深く、愉しいものになりますよ。
1. お香の基本は「香木×タブ」の調合
通常、私たちが手にするお香や線香は、ベースとなる「香木(こうぼく)」に、形を整えるための粘結材である「タブの粉(タブノキという樹皮の粉)」などを混ぜ合わせて作られています。
一般的には、ここにさらに様々な天然香料やハーブなどが美しくブレンドされ、ひとつの「作品」として調合されているのが特徴です。
2. 「太さ」で変わる香りの表情
お香は、その「太さ」によって香りの広がり方や雰囲気が大きく変わります。
🌿細いお香(お線香など):細ければ細いほど、煙が少なめで落ち着いた雰囲気に。空間にほんのりと繊細に香らせたいときに向いています。
🌿太いお香(お部屋向けなど):断面が太いものは、その分しっかりと香りが立ち上ります。広い空間でお香そのものの豊かな存在感を愉しみたいときにおすすめです。
3. 現代の住環境に寄り添う、嬉しい工夫も
実は、お香のバリエーションはこれだけではありません。現代のマンションや集合住宅といった住環境に合わせ、近隣や同居するご家族への香りの配慮ができる「短め・少煙タイプ」の線香も幅広く展開されています。
煙が控えめで、燃焼時間もコンパクトなため、「マンションだからお香を焚くのは少し気が引ける……」という方でも、日常に気軽に取り入れられる工夫が老舗の技の中に息づいています。

徹底比較!「堀川」と、おじいちゃんのお家、そして「あの香りの正体」
店員さんにあれこれとお香のレクチャーをしていただきながら、店頭に並ぶ定番ラインナップを実際に体験させていただきました。
伝統と華やかさを愉しむ定番ライン
堀川(ほりかわ) — 甘さが際立つ一番人気
松栄堂のラインナップの中でも圧倒的な人気を誇る理由が、実際に香りを確かめてみて本当によく分かりました。白檀をベースに、調合によって「しっかりとした甘さ」が引き立てられています。どこか「洋」の華やかさも感じさせる、おもてなしにぴったりの甘く芳醇な香りです。
\ 圧倒的な一番人気!おもてなしに満ちる芳醇な甘み /
店員さんと盛り上がった「おじいちゃんのお家」のエピソード
京錦(きょうにしき)・白雲(はくうん) — 昔ながらの安心感
こちらは、仏壇のお線香を思わせる、どこかホッとする昔ながらのお線香の香りです。
店頭で試香させていただきながら、店員さんに「これ、おじいちゃんのお家でよく嗅ぐお線香の香りですね!」とお伝えしたところ、「まさにその通りなんです!」と、その場が大いに盛り上がりました。
誰もが一度は嗅いだことのあるような、あの懐かしく深い安心感をもたらしてくれる香りは、これからの季節、ご先祖さまをお迎えする大切なお盆のご準備や贈り物にもぴったりです。
お盆の帰省の手土産や、大切な方へのお供えには、松栄堂の王道であり最高級の白檀が香る「五山」の桐箱入りがおすすめです。こちらのリンク先からは、お盆前でも安心な「翌日配送(最強配送)」・送料無料で手配が可能です。
\ お盆のご準備に・最高級の白檀の香りを贈る /
「仰々しすぎず、もう少しカジュアルに京都の香りを贈りたい」という方には、松栄堂の定番5種類がセットになった「こころか(2,860円)」がぴったり。パステルカラーの見た目も可愛らしく、贈られた方もいろいろな香りを楽しめる、お盆の手土産に最適な大人気ギフトです。
\ 5つの香りを少しずつ・手軽に贈る京都の涼やかギフト /

伏線回収!お店の入り口で出会った香りの正体
白川(しらかわ) — 洗練された中に、甘くて心地よい香り
お客さまと店員さん、双方の視点から見えてきた、それぞれの香りのリアルな表情をご紹介します。そして、店員さんとの対話の中で「実は……」と教えていただき、私とIchiyoで「あっ!」と声を上げてしまったのがこの香りです。
なんと、お店に入る前にお地蔵様の香炉から漂っていた、あの洗練された中に甘さのある心地よい香りの正体こそが、この『白川』だったのです。
白檀を基本に、天然香料を組み合わせたさっぱりとした仕上がり。すっきりとした「和」の趣の中に、洗練された甘さと心地よさが同居しており、お部屋の空気を一新したいときに最適です。あの最初のおもてなしの正体が分かった瞬間、老舗の粋な演出にますますファンになってしまいました。
\ 老舗の粋なおもてなし、自宅で再現する心地よい和の趣 /
ちなみに、このとき入り口で私たちを優しく迎えてくれた愛らしいお地蔵様の香炉、実は松栄堂さんの「麗香炉(うららこうろ) お地蔵さま」という作品で、楽天市場などでも購入することができるんです!
お家にお迎えして「白川」を焚けば、いつでも京都のあの心地よい老舗の空気感を自宅の玄関やお部屋で再現することができますよ。

〈ささや〉の核心。ブレンド(料理)と原木(素材)の決定的な違い
これら、様々な香料を美しくブレンドして「料理」された定番ラインとは一線を画すのが、本日7月15日に発売された新作の〈ささや〉です。
店員さんによると、〈ささや〉は余計な調合を限界まで削ぎ落とし、「香木とタブの粉のみで構成された、原木そのものの美しさを愉しむシリーズ」として作られているそうです。
そのお話を伺っているとき、私たちの頭の中に、あるひとつのイメージがぽんと浮かび上がりました。
「それって、色んなスパイスや隠し味を重ねて作った『極上のひと皿(料理)』と、厳選された『最高級の食材(素材)』そのものをシンプルに味わうことの違いに似ていますね」
私たちが思わずそう口にすると、店員さんはパッと表情を輝かせて、こう言葉を続けてくださったのです。
「まさにその通りです!これまでのお香が、職人の技で美味しく調えられた『お料理』だとしたら、この〈ささや〉は素材そのものの魅力をダイレクトに味わっていただくお香なんです」
お互いの感性がぴったりと重なり、その場がすっと腑に落ちたような、とても刺激的で温かい瞬間でした。

種類は「白檀」と「沈香」の2種類のみという潔さ。お客と店員さん、双方の視点から見えてきた、それぞれの香りのリアルな表情をご紹介します。
ささや 白檀(びゃくだん)
同じ白檀であっても、調合された〈堀川〉の甘さとは異なり、〈ささや〉の白檀はナッツのような香ばしさを持つ、限りなく香木本来の姿に近い清々しい香りが広がります。
ささや 沈香(じんこう)
もう一つの「沈香(じんこう)」は、ひとつとして同じものがなく、つかみどころがないのが魅力の香木。全体的にオイリーで重厚感があり、樹脂が固まった独特の深みを感じます。私にはどこか焙煎したような香ばしさにも感じられる、そんな奥深い香りがとても印象的でした。
これまでの華やかな調合に慣れた方にとっては新鮮で、お香を焚いた後に「より純粋な原木の香りを求めたい」という方にこそ、この削ぎ落としたシンプルさが心に深く刺さるはずです。
松栄堂の新作お香〈ささや〉の商品情報
- 商品名:ささや 沈(ぢん) ささや 檀(だん)
- 発売日:2026年7月15日(水)
- 価格:
- 「ささや 沈」 1,650円(税込)
- 「ささや 檀」 1,100円(税込)
- 仕様(共通):お線香 135mm(極細筋) 30本程度・簡易香立付
- パッケージ外寸(共通):160 × 25 × 15mm
- 燃焼時間(共通):約20分
- 香りの特徴:
- 沈(ぢん):静かに立ちのぼる沈香の香り。ほのかな苦みが、清々しい余韻を残します。
- 檀(だん):深みのある上質な白檀の香り。甘くふくよかな香りが、穏やかに広がります。

実際に店頭で香りを聞いて感じた印象を、一覧にまとめました。香りの感じ方には個人差がありますので、お香選びの参考としてご覧ください。
| お香 | 香りの印象(試香した感想) | 甘さの印象 | 向いていると感じたシーン |
|---|---|---|---|
| 堀川 | 華やかで甘く、白檀の存在感が豊か | ★★★★★ | 来客時や、お部屋いっぱいに香りを楽しみたいとき |
| 白川 | すっきりとした和の趣に上品な甘さ | ★★★☆☆ | 日常使いや、気分をリフレッシュしたいとき |
| 京錦 | 昔ながらのお線香を思わせる落ち着いた香り | ★★☆☆☆ | お盆や、ご先祖さまを偲ぶ時間 |
| 白雲 | やさしく穏やかで安心感のある香り | ★★☆☆☆ | 仏間や、静かな時間を過ごしたいとき |
| ささや 白檀 | 香木本来の清々しさと香ばかさ | ★☆☆☆☆ | 香木そのものの魅力をじっくり味わいたいとき |
| ささや 沈香 | 重厚で奥行きのある深い香り | ★☆☆☆☆ | 沈香ならではの個性や奥深さを楽しみたいとき |
実際に火を灯して分かった〈ささや〉の魅力
今回の訪問で私たちが強く実感したのは、店頭に置かれているサンプルの状態のまま「香りを聞く(香りを嗅ぐ)」ことと、「実際に火を灯して香りを聞く」ことの決定的な違いです。
火を入れる前の状態では、まだ静かに眠っているかのように思えた原木たちの個性。それが、店員さんに目の前でそっと火を灯していただくと、かすかな煙とともに、部屋全体へ満ちていく香りの奥行きや立体感がまるで別物のように立ち上がってきました。
これは、ただ製品を眺めているだけでは絶対に分からなかった、リアルな空間と丁寧な説明があってこそ得られた、本当に贅沢な体験です。
これからお店でお香を選ばれる方も、ぜひ店頭で店員さんと言葉を交わしながら、火を入れたときのリアルな香りの変化を五感で「聞いて」みてください。お気に入りの一本と出会うその対話の時間は、きっと京都の旅のなかでも特別な思い出になるはずです。
削ぎ落とした先にある美学。あなたらしい香りと出会う京都の旅
京都の夏の賑わいから一歩奥まった静けさの中で、私たちが出会った新しい香りの世界。
職人の技で美しく調えられた「料理」のような定番の香りである〈堀川〉や〈白川〉。そして、素材そのものの魅力をダイレクトに味わう「原木」の美学が詰まった、本日発売の新作〈ささや〉。
それぞれに異なる魅力があり、どちらが良いというものではありません。大切なのは、今のあなたの暮らしや、その時の心のあり方に寄り添ってくれるお気に入りの一本を見つけることです。
お香の本当の魅力は、ただ箱を開けて眺めるだけでなく、店頭で店員さんと言葉を交わし、実際に目の前で火を灯したときの香りの変化を五感で「聞く」ことで、初めて本当の姿を現してくれます。
皆さんも京都を訪れた際は、ぜひ松栄堂さんの温かいおもてなしに触れながら、ご自身だけの特別な一本を探す「香りの冒険」を楽しんでみてくださいね。
そうして出逢ったお気に入りの一本こそが、あなたにとっての「京都の香り」になるはずです。

松栄堂のお香に関するよくある質問(FAQ)
Q. 新作〈ささや〉はお香の初心者でも楽しめますか?
A. はい、初心者の方でも楽しめます。〈ささや〉は、香木本来の香りを大切にしたシリーズで、一般的なお香のような華やかなブレンドとは異なる魅力があります。実際に試香した印象では、素材そのものの個性をじっくり味わいたい方に特におすすめだと感じました。甘みのある香りがお好みの方は、定番の〈堀川〉や〈白川〉と聞き比べながら、自分に合った香りを選ぶのも楽しいでしょう。
Q. 人気の「堀川」と「白川」の違いは何ですか?
A. 実際に店頭で試香した印象では、〈堀川〉は白檀をベースにした甘く華やかな香りが特徴でした。一方の〈白川〉は、すっきりとした和の趣の中に上品な甘さが感じられ、店頭で私たちを迎えてくれた心地よい香りそのものでした。香りの感じ方には個人差がありますが、どちらも松栄堂を代表する人気のお香です。
Q. マンションなどで焚く場合、煙の量は多いですか?
A. 一般的なスティックタイプのお香は煙が発生します。煙が気になる方に向けて、松栄堂では住環境に配慮した少煙タイプのお線香も展開されています。店頭でも用途や住環境に合わせて相談できるので、気になる方はスタッフの方に尋ねてみると安心です。
Q. 店頭で試香することはできますか?
A. 私たちが訪問した際は、店員さんが実際に火を灯して香りの違いを丁寧に説明してくださいました。店舗の状況や商品によって対応は異なる場合がありますが、気になる香りがある方はスタッフに相談してみることをおすすめします。
香りの冒険をさらに深く。旅を彩るおすすめの京都ホテル&観光体験
今回ご紹介した松栄堂さんを巡る旅のように、京都には洗練された伝統文化と現代の美意識が心地よく融合した場所がたくさんあります。ここからは、今回の「香りの冒険」をさらに特別なものにしてくれる、おすすめのホテルと観光体験をご紹介します。
あなたらしい滞在スタイルを見つける、京都のホテル選び
松栄堂さんがある中京区(烏丸御池・二条周辺)は、レトロモダンなデザインホテルから、静かな日本庭園や大浴場を備えた和風ホテルまで、魅力的なお宿が集まる大変便利なエリアです。
旅の予算や好みに合わせてお気に入りのお宿を見つけるなら、豊富なプランが揃う「楽天トラベル」での検索がおすすめです。京都ならではの趣あるお宿をぜひチェックしてみてください。
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京都の文化を五感で満たす、特別な観光体験
松栄堂さんが300年以上の歴史を紡いできた原点である、最初の屋号「笹屋」の名を冠した今回の新作『ささや』。
極細の美しいお線香から立ちのぼる、シンプルで繊細な香木の香りを体験すると、京都の香りの歴史が今もこうして私たちの暮らしに息づいているのだと、改めて深く感動させられます。
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