TWO Bagel| 大本命の前に。ショコラオランジュが教えてくれた、もっちりとした安心感

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5年越しの再会を果たした、あのオレンジのベーグル。

13個の宝箱が届いた夜、私はその『たったひとつ』しかないオレンジを、すぐに食べることはできませんでした。冷凍庫の特等席に収まったその姿を眺めるだけで、5年間の探しものをようやく手にしたという安堵感で胸がいっぱいになってしまったのです。

『一番の楽しみは、もう少しだけ先にとっておこう』

そう決めた私が、まず手に取ったのは『ショコラオランジュ』。 5年前の記憶にはなかったはずの、けれど今の私が直感で『絶対においしい』と確信したフレーバーです。

今回は、このショコラオランジュを通して、トライベッカ・ベーカリーが誇る国産小麦『ゆめちから』の真髄——あの、忘れられなかった『究極のもっちり感』を再現するための、私なりの儀式についてお話ししたいと思います。

お供に用意したのは、カルディのイタリアンロースト。 深煎りの香りが、物語の幕開けを静かに告げてくれます。

この物語の始まり、そして5年越しに届いた13個の宝箱との再会の瞬間については、こちらの記事で詳しく綴っています。

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目次

冷凍庫の特等席に、そのひとつをそっと収める。その姿を確認するだけで、5年間の探し物をようやく手にしたという安堵感が波のように押し寄せ、胸がいっぱいになってしまったのです。

「一番の楽しみは、もう少しだけ先にとっておこう」

それは、単なる「もったいない」という気持ちではありません。
この5年間、私の頭の中で膨らみ続けた「理想の味」と対峙する前に、まずはこのベーグルが持つポテンシャルを、もっと深く、正しく知っておきたい。そう思ったのです。

まるで大切な儀式の前に心を整えるように、私は「大本命」を冷凍庫の奥へと守り、もう一つの確信である「ショコラオランジュ」を手に取りました。

大本命を冷凍庫に託し、私がまず向き合ったのは「ショコラオランジュ」。
5年前の記憶にはなかったフレーバーですが、今の私の直感が「これこそが、ゆめちからの力を教えてくれるはずだ」と告げていたのです。

ここで、私なりの「加熱の儀式」が始まります。
一般的にはトーストが推奨されることも多いベーグルですが、私はあえて電子レンジを選びます。それも、ただ温めるのではありません。

コーヒーのためのお湯を電子レンジで沸かし、庫内にしっとりとした温かな余熱が残っている状態。そこへ続いてベーグルを滑り込ませるのが、私が見つけた正解です。
設定は、いつもの食品温めより少し弱い500Wで、約50秒。

温めすぎて生地を硬くしてしまった失敗を幾度も繰り返し、ようやく辿り着いたこの「50秒」は、理想の質感へと至るための、私なりの「解」であり、たどり着いた、ひとつの秘儀。

レンジの扉を開けた瞬間、まず力強いチョコレートの香りが立ち上がり、その香りをかき分けるようにして、爽やかなオレンジのアロマが追いかけてきました。

このベーグルをいただく時、私はパンナイフを使いません。
世の中のベーグルの多くは、横に切り分けて何かをサンドすることが前提のように語られますが、私はこの生地そのものの「優しさ」を直接受け取りたい。だから、あえて手で半分にちぎり、その温もりと弾力を指先で確かめながら口へと運びます。

ひと口噛めば、ゆめちから特有の「噛めば噛むほど」の深い味わい。
ショコラのコクのある甘みと、オレンジのほろ苦いピールの甘みが、口の中で深いチェロの音色のように、重層的に響き合います。フィリングがこれほど贅沢に入っていながら、パン生地そのものの味がしっかりと感じられる。これこそが、私が5年間忘れられなかった「あの質」なのだと確信しました。

この「質感」の完成度をさらにアシストしてくれるのが、一息つきたいときに欠かせないカルディのイタリアンローストです。

ゆっくりと自分を解放する夕暮れどきなど、主にチョコレートや生クリームを使ったものをいただく際に必ず選ぶ、私にとっての「変わることないスタンダード」。

このコーヒーの役割は、決してチョコの甘さを打ち消すことではありません。むしろ、その重厚な深みが甘さを大きく包み込み、味わいに奥行きを与えてくれる。そんな、確かな信頼を置いている組み合わせなのです。

今回はそこにオレンジの香りが加わりました。深煎り特有のコクが喉を通った後、深いコクを追うようにオレンジの香りがその存在をそっと、けれどしっかりと教えてくれる。
最後の一口までその香りを残してくれるマリアージュは、まさに計算されたかのような美しさでした。

ショコラオランジュという「もう一つの正解」を通して、私は確信しました。
5年ぶりに手にしたこのベーグルのポテンシャルは、私の記憶を軽々と超えてきているのだと。

「ゆめちから」がもたらす唯一無二の弾力と、レンジの余熱から導き出した私なりの「解」。
これほどまでの手応えを前にして、冷凍庫に眠る「瀬戸内オレンジベーグル」への想いは、今や静かな、けれど熱い期待へと変わっています。

果たして、5年越しの本命はどのような表情を見せてくれるのでしょうか。

私が再会できた13個の宝箱。
もしかするとあなたもrebkeでお目当てのパンに出会えるかもしれません。

「一番の楽しみ」の封を切るその時、私は再び、あの忘れられない香りの核心へと迫ります。

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